第21回CGアニメコンテスト。

9月26日と27日に第21回CGアニメコンテストとCGアニカップがありました。
私の「恋するネズミ」はありがたいことに作品賞をいただくことが出来ました。
足掛け1年、正味半年掛けて作ってきたので、本当に嬉しかったですし、安心しました。
懇親会でフランスの最も有名な映像学校のゴブラン出身で、
ピクサーのアニメーターのCarlo Vogeleが2日間、やたらとDVDをくれくれと言って来たのが、
ありがたかったのですが、私はDVDを用意してなかったので、あげられませんでした。
何度も持ってないと言ったのですが、2日間のあまりのしつこさに負けて、
ピクサーにDVDを送ると言ったら、とりあえず納得してくれました。
逆に私の方はCarloのことを以前から知っていたので、
懇親会で隣に座ってきた時、テンションが相当上がっていたのですが、
英語が苦手なため、熱意をちょびっとしか伝えることが出来ませんでした。
2泊3日のイベントでしたが、毎晩朝方まで、
他の監督さんたちと語り合えて楽しかったです。
みなさんいい方ばかりで安心しました。
ただ、私と違ってみなさん知識の量が半端じゃなかったので、
私はポカ〜ンとただ聞いてるのみで、あまり話に参加できませんでした。
私は映画とか全然勉強せず、なんとなく作品を作ってる人なので、
みんな凄いなぁと思いました。
上映された作品についての感想は、
清水誠一郎さんの「中学星」はテンポもネタもビジュアルも最高で、何も言えません。
他のコンテストなどに出せば、グランプリを獲れると思います。
観客の声を反映した拍手くん審査結果では当然の1位となりました。
森清一郎さんの「百鬼」はハイセンスなデザインとその完成度が素晴らしかったです。
脚本も完成された出来で、私はただひれ伏すのみでした。
椙本晃佑さんの「the TV show」は、
内容は飽きさせないし、アニメーションは本当に気持ちよかったです。
私も頑張って今回アニメーションを描きましたが、
椙本さんのタイミングの絶妙さは遥か遥か上を行っていました。
個人的には椙本さんがTVアニメなどの仕事に転向していただけることを願います。
金子修さんの「ヤマイグイ」は、ほんわかしたストーリーと
ほんわかしたタッチが印象的で、CMなどの仕事が明日にでも舞い込みそうな感じでした。
川尻将由さんの「ニッポニテスの夏」は、
明らかに今の日本のアニメには無い脚本と演出で、ものすごい危機感を感じました。
なんだか私のブログにしては長々と書いてしまったので、
とりあえずこの辺にしておきます。
書きませんでしたが、他の作品も本当に素晴らしかったです。
かなりの危機感を感じました。
そして最終日の京都ツアーでは生の宮崎駿をチラリと見かけることが出来ました。


DoGAのかまたさんをはじめ、スタッフのみなさんは本当に一生懸命で凄かったです。
他人事のようで申し訳ないのですが、次回も楽しみにしています。